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労働委員会における決定は、実際、どの程度「役に立つ」のか?|首都圏青年ユニオン連合会,グローバルユニオン

既にご存じの方もおられるかもしれませんが、去る令和元年11月、当組合は、千歳会労働組合という労働組合から、「企業と結託して不当労働行為を働いている」という誹りをうけ、千歳会と千歳会労働組合との労使紛争に巻き込まれることとなりました。

企業に複数の労働組合が存在する場合、一般的には、他の労働組合と共闘をするものであり、当組合も千歳会以外の数多くの企業において、同方針の下活動を行っております。

しかし、千歳会労働組合の場合、当組合を敵視し、事ある毎に当組合の活動を妨害し続けてこられましたので、当組合と致しましては、出来るだけ紛争に当組合員が巻き込まれないように注意しながら、双方の動向に注意して参りました。

この度、千歳会労働組合と千歳会との紛争(不当労働行為救済申立)に対する決着が近々つきそうだと千歳会に就労する当組合組合員から報告がありましたので、本日は、「労働委員会における決着(決定)が、実際どの程度紛争の解決に役だつのか」を検証したいと思います。

まず、あくまで一般論ではありますが、労働委員会は、法定労働組合の言い分をきく傾向にありますので、当組合と致しましては、今回の決定でも、千歳会労働組合の主張が認められる可能性があると考えております。

しかし・・・

千歳会労働組合の組合員数は、千歳会労働組合の数々の暴挙のため、(詳細は以前の記事をご確認下さい)減り続けており、たとえ決定が千歳会労働組合に有利な内容であったとしても、あまり意味のあることとは思えません。
(決定後に、千歳会が、組合員の減り続ける医労連の団体交渉の場に応じるだけなので、組合員が納得するとは到底、考えられませんし、要求をのまないといけないほどの影響力も合理的な理由も存在しない以上、千歳会労働組合は、またその都度、不当労働行為の申立を起こしていくことになるでしょう。)

そうすると、ここからの数年間、組合員が組合費を支払い続け、それに持ち堪えられるのか、学問的なことよりも、この現実的な問題に目を向けなければなりません。そうでなければ、これから先も、千歳会労働組合(及びその上部組織である医労連)の組合員数は減り続けることになるでしょう。

当組合としては、同じ労働者のために存在する労働組合として、千歳会労働組合も組合費を無料にして、真の労働者のための活動であることを追求し、末長く求心力をもった活動をしてほしいと願わずにはいられません。というのも、WEB等の情報によれば、彼らが不当労働行為救済申立中に例にあげた佐田労働組合事件は、宮城県労働委員会が事実と異なる判断をしたため、決定後に元組合員らから激しい追及にあい、組合自体が消滅しています。申し立て人が再審査の場面には、存在しなくなり、長期間かかった決定が紙切れになるほど空虚なことはありません。

千歳会労働組合と当組合は、共産党支持組合(千歳会労働組合)と、超政党的労働組合(当組合)である等、思想の異なる部分は多数ございますが、労働者の権利を追求するという意味では、同じ労働組合であります。千歳会労働組合には、真に労働者のことを考えるのであれば、決定のみを記載するのではなく、その事件の結果も正しく組合員に伝えて、信頼を得ていってほしいと思います。そうでなければ、すでに消滅した佐田労働組合のように、「決定で勝って、現実には消滅(負けた)」という結果が待っているかもしれません。

また、労働委員会も、佐田労働組合事件のように、大衆の支持を得られないような決定をしても、佐田労働組合のように数の力で存続できなくなり、消滅してしまうだけなのは明白です。そのため、取り巻く士業や労働委員会から、労働組合に対し、問題の解決について、より実践的なアドバイスしてほしいと願わずにはいられません。当組合は、それこそが、労働委員会が労働組合、ひいては数多の労働者のために出来ることだと思います。

本件につき、どのような決定が出るかは分かりませんが、当組合としては、労働組合全体の発展のため、今後も本件につき、引き続き注目すると共に、皆さんに情報をお届けしたいと考えております。
皆様も、本件にご関心のある場合は、当組合の今後の記事にご注目頂ければ幸いです。

以上

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首都圏青年ユニオン連合会が運営する労働者のミカタです。労働者のミカタは、全てのブラック企業やブラック団体から、健全に働く労働者を守ります!

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